まめたと初めて「訓練」というものに挑もうと思い立ったのは今から三年ほど前の夏のことだった。
あるアジリティーの大会の見学に行ったときだった。
まめたとアジリティーをやりたいと思う気持ちがあって夢に見ていた。
初めてアジリティーの大会を間近に見て、皆さんワンコと素晴らしいコンビネーションを発揮されていた。
私はどうやったらあんなに楽しくワンコとアジリティーが出来るんだろう?と思って羨ましく思った。
それから帰ってきて、知り合いが守谷で行なわれているしつけ教室があるのを教えてくださった。
私は迷わず教室に通うことを決めた。
教室に初めて伺ったとき、私はとにかくまめたの動きなど見ている余裕もなく、ひたすら先生のコマンドを聞くのが精一杯だった。
通い始めた頃はとてもじゃないけどまめたと息を合わせることとかなんて思う余裕など全くなかったのが現状だった。
それから翌年の夏になって、初めて教室でお世話になっている先生にお願いして個人レッスンをしていただくこととなった。
先生とまめたの相性もバッチリだし、私も教室でお世話になっていてこの先生だったら付いていける、とそう確信した。
先生はとにかく犬のテンションの上げ方が抜群に上手い。
まめたは神経質で頑固なところがあって、一度拒絶すると私のコマンドなど聞く耳持たずになてしまうのだけど、不思議と先生に引かれると目つき顔色が変わって機敏な動きを見せるのだった。
きっと先生には犬を引き付けるオーラが出ているのかもしれない。
それから1年ほどレッスンを続け、一昨年の暮れにCD1、CD2と立て続けに試験に合格出来た。
試験のときのビデオを知人が録画してくださったのだけど、見直すと随分荒削りな感じで恥ずかしくなるけど、それでも試験に合格できてすごく嬉しかったのを思い出す。
CD2に合格した段階で一旦は訓練を終了させようと思っていた。
当初の目的のCD2合格を果たして目標がなくなってしまって体の力が抜けてしまったというか・・・
翌年で10歳になるまめたの体力や気力が持たないだろうと判断したのだった。
しかし、教室に通っている上級のベテランの方々から「まだまだまめたはやってくれると思うから、ここで止めてしまったらもったいないよ」と言われた。
確かに、訓練には終わりはないと言うしまめたも教室の雰囲気にもやっと慣れてきた頃だったし、これで止めてしまったらもったいないという気持ちが湧いてきた。
そこで目標を定めることにした。
それがCD3(家庭犬高等科訓練)の試験を受けることだった。
去年は一年間ほとんどJKCの競技会には出場しなかったので公開訓練試験を受ける機会がなかった。
今年は春に訓練試験を受験することが正式に決まって、ようやく私自身が本腰入れて頑張ろうという気になってきた。
訓練を始めて苦節3年。
今まで色んなことがあったけど、CD3合格という一大目標が出来たおかげでまた前みたいにまめたとの二人六脚の日々が復活だ。
CD3という今まで私とまめたとで築いてきたものの集大成を完成させるためにも、試験までやれることをやるのみだ。
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